お茶会


少し時間が経ってしまいましたが、先日、松韻亭にて行われたお茶会のお菓子です。
これ何に見えます?先月、試作を依頼されたときに、ちょうど来ていたアルバイトの子に質問してみたら
「スヌーピー?ですか?」との返事…
難しいですよね。私のウデも理由の一つでしょうが、抽象的でわかりにくいのも和菓子の醍醐味なのでは?と思います。
これ、ツルなんです。
和菓子の世界では、鶴はおめでたい事、ものの象徴としてよく使われる意匠です。
そして、和菓子の世界では抽象的な表現も好まれることが多く、作り手が「ツル」といえば「ツル」なので、まあ若干おかしくても
柔軟に受け止めてくれる…多分、そんな素敵な業界なのです。
今回のデザインは、先生の指定でずいぶん前から予約をいただいておりました。
難しい依頼だったのですが、好評だったようで、一安心しました。
薯蕷煉りきり製で、銘は「千代鶴」。
とてもいい経験をさせていただきました。
ありがとうございました。